木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか。
面白い本ですよ。
大山倍達正伝もよかったよね。
私にとってのヒーローたちの真実に近い姿が描かれており、興味は尽きません。
さて、木村政彦。
私は最初に「空手バカ一代」で、木村VS力道山のことをしりました。
そのときの印象は、
「力道山、卑怯なり」
という感じ。
大山倍達は木村側の人間だから、当然、「空手バカ一代」の表現は木村政彦が正義。
力道山は「悪」の役回り。
この「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」も、力道山が卑怯な手を使ったような論調。
かわいそう、という表現をしては失礼かもしれないが、この本を読んで、木村政彦がかわいそうに思えてなりません。
一流の格闘家たちのコメントについても、
「最初は台本どおりだが、途中で、急に力道山が台本を無視した」
というものです。
一流の格闘家がみれば、それはわかるはず。
突然、台本を無視されてしまうと、これは、もう、どうしようもないわけです。
この試合を見ると、力道山の身体の鍛えた感じは勢いがあるよね。
たしかに。
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