毛穴の目立たない、きめ細やかなみずみずしい素肌は、どの世代の女性にも共通する永遠の憧れなのです。
加齢は誰にも避けることが出来ませんので、中高年になるにつれしわ・たるみが徐々に出てきて、皮膚の若々しさと機能性が失われていくことになります。
毛穴のよごれも毛穴ケアに注意しないと、黒ずみが目立ったりします。
どういうメカニズムでしわやたるみが出来るのか、その仕組みを正しく理解し的確なスキンケアをすることがアンチエイジングにつながるので、皮膚の構造について第一に考えてみましょう。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織(皮下脂肪)の三層構造になっていて、外側からのダメージをガードする役割を果たしているのです。
表皮とは目に見える部分であり、約28日周期でターンオーバーという「自己再生」が行われているのです。
ターンオーバーという自己再生は、表皮の一番底「基底層」から新しい細胞が生まれ細胞分裂を繰り返しながら、皮膚の表面へと移動していきます。
上に移動する段階で細胞はどんどん老化していき、一番上の「角質層」までたどり着くと垢となって体外に剥がれ落ちるわけです。
ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと、いろんな肌トラブルの原因になりますので早すぎても遅すぎてもいけません。
30代半ばになるとターンオーバーの周期は若いときの50%も遅くなるといわれています。
真皮は最も厚く、皮膚本体といえるものですが、真皮にはコラーゲンやエラスチンなどが繊維状に張り巡らされていて、水分を蓄え、肌のハリや弾力を保っています。
年齢と共にコラーゲンやエラスチンの働きが衰え、水分が維持できなくなり深いシワの原因となります。
皮下組織は脂肪がほとんどで、外圧から筋肉や骨を守るクッションの役割、それから体温を維持する役割を果たしています。
いかにすぐれたスキンケアでも、老化を防ぐことは残念ながら出来ませんが、肌へのダメージを最小限にし、ターンオーバーという皮膚の自己再生機能が活性化できる状況を整えることで若々しい肌を維持することができるわけです。
毛穴ケアをはじめとした美肌について心がけるべきことの第一は、皮膚のバリア機能を守りつつ、清潔にするという外側からのお手入れです。
大切なのは洗顔の方法といえます。
肌を整え、水分の蒸発や病原体等の侵入を防ぐための皮脂までも取り除いてしまうアルカリ性の洗顔料、クレンジングは有益な皮脂バランスを崩してしまいかねず、要注意です。
ついつい外側からのお手入れにのみ目がいきがちですが、細胞が若々しく活性化するために内面が健康である、ということも忘れてはなりません。
肌だけが健康ということはないのです。
心身と肌は一体なのですね。
コメントを残す